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ジーンズリペア

ジーンズリペア お尻

世の中、色々なデマや噂がありますが、
「ジーンズは洗わない方がいい」っていう噂は
いつ、どこで、誰が言い出したんでしょうね?

当店では、本発注をいただいてジーンズを送っていただく際には、
必ず洗濯乾燥してから送っていただくようにお願いしているのですが、
お客様の中にときどき「かっこよく色落ちさせたいから洗いたくない」という方が
いらっしゃいます。

こういうお客様も、この「ジーンズは洗わない方がいい」っていう噂を
信じているんだと思いますが、この噂は、修理屋の観点から言うと、
本当に百害あって一理無しです。

確かに、洗濯しないまま履き続けると、色落ちした箇所が
独特の「煮しめ色」のような色になるんですが、
あれって、要するに汚れが染み付いてるだけですからね。

汗や皮脂などの汚れがしみこんで洗濯しても落ちなくなった結果、
あの「煮しめ色」になっているのであって、ジーンズが生まれた頃の
労働者のジーンズが泥や油で汚れて薄茶色に汚れたのとは全く違います。

むしろ、当時のジーンズは、ファッションとは関係の無い単なる労働着ですから、
洗濯の頻度自体は今よりもかなり多かったと思いますし、そういった意味では、
現代のジーンズより当時のジーンズの方が清潔だったかもしれません。

考え方は人それぞれだと思いますが、個人的には、
洗っていないがゆえに煮しめ色になっているジーンズは
ちょっと汚いなと思いますね。

それに、洗濯せずに履き続けると
どうしても壊れやすくなりますからね。

一般的には、汗や汚れなどで生地が劣化して穴が開きやすくなるといわれますが、
個人的には、むしろ、洗濯をしないことで生地の目が開きっぱなしになり、
その状態で履き続けることの方が、生地にとってはよくないと思いますね。

「生地の目が開く」といってもちょっとわかりにくいかもしれませんが、
ジーンズを長期間はいていると、生地が伸びて柔らかくなり、
履きやすくなりますよね。

あの状態、履いている分にはとても履きやすくていいのですが、
生地に対するダメージという点から言うと、ちょっとまずい状態です。

言葉で表現するのが難しいのですが、生地が伸びている状態というのは、
縦糸と横糸が緩んで、生地の目(縦糸と横糸に囲まれている空間部分)が
開いている状態なんです。

生地の空間部分が広い、つまり、生地の密度が低い状態で
生地に摩擦の負荷がかかると、通常の状態で負荷がかかるよりも、
かなり破れやすくなります。

例えば、見た目にも生地の目が粗い包帯のような生地よりも、
生地の目がほとんど無いフェルトのような生地の方が、
擦ったときに穴が開きにくいですよね。

ジーンズを洗っていない状態というのは、ジーンズのデニム地の目が広がって、
包帯のような状態になっているということなんですね。

そんな状態ではいていたら、当然、壊れやすくなりますよね。

修理屋の観点から言えば、そういう状態で履くというのはちょっとお勧めできません。

では、そういう目の開いた状態を回避するためにはどうすればいいのか?

答えは簡単。

ジーンズを洗えばいいんです。

ジーンズを洗って干すと、生地が乾燥して縮みますよね。

この生地が縮んでいる状態というのは、履いている分には生地がゴワゴワして
ちょっと履きづらいんですが、生地の状態という観点から言うと、
デニム地の目がギュッとしまっている状態ですから、生地の密度がすごく高いんですね。

そのため、洗って縮んだ状態のジーンズは摩擦に対して強いんです。

ジーンズのダメージのほとんどは摩擦によって発生しますから、
この生地が強い状態を維持していけば、当然、ジーンズの寿命は延びますよね。

ですから、修理屋としては、小まめに洗濯をしてジーンズの寿命を延ばしていく
履き方をお勧めします。

ファッション的な観点から「薄汚れた色落ちのジーンズが欲しいんだ!!」という人は、
まぁ、仕方がないかなと思いますが、そうではなくて、一本のジーンズと
長く付き合っていきたいと思っている方は上述したとおり、
小まめに洗濯をして生地の目を縮めた状態を維持することをお勧めしますね。

さて、今回紹介するのはお尻部分のリペアです。

before/afterはこんな感じ。

before
20131130before

after
20131130after

バックポケットが縫い付けてある際の部分がバックリと割れて大きな裂け目になっています。

バックポケットが縫い付けられている部分は、ポケットが付いている部分と付いていない部分の
境目のところに強い負荷がかかるので破れやすくなっています。

「バックポケット左上付け根の部分に小さな穴が開いたなぁ」と思っていたら、
ある日あるとき、ちょっとした衝撃でポケットの線に沿って一気に裂ける。

そういう事例は比較的多いですね。

実際、こういう風にバックポケットの真横が裂けたジーンズの依頼はわりと多いです。

今回のジーンズは、かなり凝ったデザインだったので、
修理する際にはバックポケットだけではなく、
お尻の真ん中部分のステッチとバックヨークのステッチも
少し分解して作業しています。

なかなか手ごわいダメージでしたが、修理跡はかなりきれいに仕上がりました。

強度もしっかりしているので、これで当分は安心して履けると思います。


ジーンズ修理 山田屋
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プロフィール

山田哲也

AUTHOR:山田哲也

今日もご覧いただきまして、
ありがとうございます。

『ジーンズ修理 山田屋』店長の山田です。

ジーンズの修理に関する話題が主ですが、本題の枕代わりに日常のちょっとした出来事についてもちょこちょこと書き綴っています。

たいしたことは書いていませんが、少しでも私の人となりが伝われば幸いです。


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