ジーンズリペア

ジーンズリペア 脚部(ダメージ大)

当店に送られてくるジーンズの中には
あらかじめ他店様でリペアが施されているものがあります。

それらのジーンズの中に時々、膝などにできた軽度のダメージに
デニムの当て布をあてて修理しているものを見かけるのですが、そういったジーンズを見るにつけ、
ジーンズのリペアというのはまだまだマイナーなんだなということを実感します。

よほど大きなダメージであれば話は別ですが、通常サイズのダメージであれば、
デニムの当て布で修理すると、あて布をあてた部分と周辺箇所との間に
厚みの差が出来て境目部分に不可がかかり、その境目部分がすぐに破れてしまいます。

これは、ある程度ジーンズの修理の経験を積んでいる人にとっては常識的なことなんですが、
実際には、デニムのあて布をあてて修理しているところが多数ありますので、
ジーンズの修理の仕方というのはまだまだ一般的に適切な方法が流通していないんだと思いますね。
(ちなみに、当店では傷がよほど大きい場合や裾の生地が広範囲に欠損している場合以外は、
基本的にデニムのあて布は使いません。通常、当て布に使用しているのは、綿100%の薄手の布地です。)

恐らく、デニムのあて布をあてるタイプの修理をしているのは、ジーンズ修理の専門店ではなく
イオンなどの大手量販店に入っている「お直しショップ」みたいなところだと思うんです。

仮に、ジーンズの修理がもっと一般的に認知されていれば、
そういった「お直しショップ」的なお店であっても適切な修理がなされるはずなんですが、
現実にはまだまだといった感じですね。

「ジーンズは修理して履くもの」という考え方が広く流通すれば、
修理の仕方も一般に広まりますし、めぐりめぐって当店の売上も上がるのかなぁと
思うのですが、「ジーンズを修理して履く」という人はまだまだ少数派なんでしょうね。

最近は1000円以下で買えるジーンズも大量に流通していますが、
大手メーカーのジーンズを買おうと思えばやはりそれなりの値段はしますから
ちょっと穴が開いたからといって捨ててしまうのはあまりにももったいないですよね。

それに、ジーンズはそもそも作業着ですから、色々なところが破れても、
気にせずに修理してガンガン履くというのが本来あるべき使い方だと思うんですよ。

「壊れたら直す。そしてまたガンガン履く」という本来の使い方に戻って、
ジーンズの修理、ひいては、ジーンズ自体が今以上にもっと身近になればいいのになぁ。

梅雨の日の夕方、窓から流れ込んでくる生暖かい湿った風に吹かれながら、
ぼんやりとそんなことを考えていました。

さて、本日紹介するのは脚部のリペアです。

before/afterはこんな感じ。

before
20110624before

after
20110624after

傷の隣に置いた携帯電話と見比べて欲しいのですが、
かなり大きなダメージです。

面積的には携帯電話の1.5倍から2倍はありそうです。

そんな巨大なダメージでしたが、いつも通り、
あて布と疑似横糸をあててから粗めのミシン叩きで仕上げています。

これぐらいダメージが大きいとどう修理しても目立ちますし、
可動域が広い分修理後の硬さは、履いているときのストレスに直結します。

外見的なダメージ感は残りますが、ステッチを荒めに入れて
柔らかく補修するのが正解ですね。

ステッチが荒めとはいえ、ステッチの入る間隔は1ミリ以下ですので強度もバッチリ。

修理後も修理前と同様にガンガン履くことが出来ます。
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山田哲也

AUTHOR:山田哲也

今日もご覧いただきまして、
ありがとうございます。

『ジーンズ修理 山田屋』店長の山田です。

ジーンズの修理に関する話題が主ですが、本題の枕代わりに日常のちょっとした出来事についてもちょこちょこと書き綴っています。

たいしたことは書いていませんが、少しでも私の人となりが伝われば幸いです。


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